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MariaDB 10.2から10.3へのアップグレード
特に機能面での必要性があったわけではないですが、このサイトで使っているMariaDBを最新バージョンへアップグレードしました。
そのメモです
OSはCentOS 7.5で、パッケージは"yum"で最新の状態から。
アップグレード前のMariaDBは"10.2.16"でした。
最初はお約束ですが、リスク軽減のためのバックアップ。
まずはデータベース
続いて、以下のディレクトリ/ファイルをコピーして待避 。
(下2つは自分の環境の場合)
- /etc/my.cnf
- /etc/my.cnf.d
- /etc/postfix
- /etc/fail2ban
ここからが本番。
①MariaDBサービスを停止します。
サービスを停止したら、念には念を入れてデータベースの物理バックアップをとっておきます。
自分の場合は"/var/lib/mysql"以下に配置しているので、ここを全てコピーしました。
②既存のMariaDBパッケージを削除します。
この時、自分の環境では依存性によってPostfixとFail2banもアンインストールされました。
③レポジトリファイルの内容をMariaDB 10.3用に書き換えます。
(自分の場合は"/etc/yum.repos.d/MariaDB.repo")
Setting up MariaDB Repositories へアクセスし、「CentOS」→「CentOS 7 (x86_64)」→「10.3 [Stable]」の順に選択していくと、レポジトリファイルに記載する内容が表示されます。
④MariaDB 10.3をインストールします。
⑤バックアップしておいた設定ファイル"my.cnf"および"my.cnf.d"を元の場所に戻し、必要に応じて修正します。
特にv10.3で変更/削除された設定に注意が必要です(前述の参考サイトを確認)。
自分の場合は"innodb_support_xa = 1"を記述していましたが、v10.3ではこのパラメータは削除されていました。
⑥サービスを起動します。
特に前述の設定を間違っているとサービスが起動しなかったりします。
⑦テーブルの互換性チェックと修正を実施します。
コマンドが正常に完了すれば、MariaDBのアップグレードは終了です。
なお、この後にPostfixやFail2banの再インストール/設定を実施しています。