URAMIRAIKAN

1020のなれの果て (since 2005.6.19)

PowerShellでTLS1.2や自己証明書への対応

 わりと今さらな話題なのですが、ちょっとど忘れしてしまったときに探すのが面倒いのでメモです。

 最近はのHTTPSではTLS1.1以前の古いプロトコルが無効化され、実質的にTLS1.2しか使えないケースが多々あります。
 これに対してPowerShellの"Invoke-RestMethod"でアクセスしようとするとバージョンによって拒否されるので、その対策が必要となります。
 また、ローカル環境では自己証明書が使われる機会も多いので、その対策と合わせたものをスニペット的に使っています。

 PowerShellがデフォルトで対応しているプロトコルについてはOSのバージョンによるのかと思っています。Windows 7ではデフォルトでSSLv3とTLS1.0に対応していますが、これはPowerShell 5.1にアップデートしても変わりません。一方で最新のWindows 10 (1809) では、デフォルトでTLS1.0、TLS1.1、TLS1.2に対応しているようです。

# Windows 7の場合
PS C:\> [Net.ServicePointManager]::SecurityProtocol
Ssl3, Tls

# Windows 10の場合
PS C:\> [Net.ServicePointManager]::SecurityProtocol
Tls, Tls11, Tls12

 というわけで、TLS1.2が有効になっていない場合に"Invoke-RestMethod"等でTLS1.2を使うためには、以下の行を追加する必要があります。

[Net.ServicePointManager]::SecurityProtocol = [Net.SecurityProtocolType]::Tls12

 次に自己証明書を使う場合ですが、デフォルトだとやはりエラーになるので下記の文を追加します。

Add-Type @" using System.Net; using System.Security.Cryptography.X509Certificates; public class TrustAllCertsPolicy : ICertificatePolicy { public bool CheckValidationResult( ServicePoint srvPoint, X509Certificate certificate, WebRequest request, int certificateProblem) { return true; } } "@ [System.Net.ServicePointManager]::CertificatePolicy = New-Object TrustAllCertsPolicy

 社内で使うスクリプトだと、この2つは概ねセットで使うことが多いですね。

【参考】